出る杭。
これは、明治以降の日本の教育そのものが、封建的制度を撤廃し、富国強兵をめざして殖産興業に力をそそぎ、近代産業の育成をはかる目的のため、表に出ずしっかり杭としての機能を果たしてくれる人材である《出ない杭》を大量に育てようとしていたからとも言われている。
ただ、戦後の高度経済成長を最後に、《出ない杭》が大量にいれば良かった時代は少しずつ変化し、今やグローバリズムのもと、日本も《出る杭》がグイグイ引っ張ってくれないとならない時代にとうになっている。
「輪を乱す」と叩かれる《出る杭》だが、もっと温かい目で見守ってあげられる心の広い《出ない杭》にボクはなりたい。
PHOTO:© FomaA - Fotolia.com
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