最近の若い者はまったく…。
最近の若い者はまったく…」と言われ続けてきたボクだが、ここしばらく言われなくなったなぁと思ってたら、この数年はボクが同じフレーズを言ってたことに気が付いた。
まあ、それだけ大人(というか中年)になったってことだが、世代間のギャップってのはやっぱりあるものなのだなぁ~。
世代間ギャップってのは、“あたりまえ”の共有ができない状態であると言うこと。
ただ、このギャップにも2つのタイプがある。
それは、その時代特有の世情や話題だからの場合と、「最近の若い者はまったく…」と言ってる側の“あたりまえ”が変化している場合とである。
その時代特有の場合は、そりゃその経験をしていないのだから、言われてる若者にはわかるハズもない。
戦時中で食うに困った話をされても、バブル時代に豪遊した話をされても、「はあ、そうですか」以外の何物でもないのはあたりまえだ。
一方、言ってる側の“あたりまえ”が変化している場合は、もう一度若かった頃の自分を俯瞰で眺めてみてほしい。
あなたが今苛立っている最近の若い者と、実は大差ないのではなかろうか?
名将山本五十六の言葉にこんなのがある。
実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。
なぜなら、われわれ実年者が若かった時に同じことを言われたはずだ。
今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、道で会っても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。
その若者が、こうして年を取ったまでだ。
だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。
何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。
70年以上前の世代の若者も、やっぱり同じことを言われてきたわけだ。
なので、やっぱり若者の可能性を発見できるような実年者になれるよう、自分を鍛錬するしかないようだ…。
PHOTO:© akiyoko - Fotolia.com
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