タイの反政府デモに思うこと。
ウチの奥さんは反政府・反タクシン派に近い考えなのだが、ボク的には、選挙で選ばれた政権を選挙以外の方法で覆そうとする行為にはやはり賛同できない。
政府・親タクシン派側にもいろいろ問題はあるが、それでも民主主義の根幹は選挙であり、その結果を否定することは民主主義を否定することになる。
票買いが横行するタイの選挙制度自体は絶対に改革するべきではあるが、それでも悪法もまた法である以上、今の結果には従う必要がある。
デモ活動自体は民主主義社会で認められている権利だが、政府機能をマヒさせ、交通や商業活動を機能不全に陥れている今のタイのデモは、もうデモではなくテロである。
なのに、これらの行為をしている人の口からは「民意を尊重しろ!」「国民の声を聞け!」「民主主義の崩壊だ!」などと、自分たちこそが民主主義を体現しているかのような言葉が発せられている。
このような発言はタイに限ったことではなく日本でもよく聞こえてくるのだが、いったい民意とは何なのか?国民とは誰なのか?民主主義とは何なのか?
もう、いったい何が何やらわからなくなってくる…。
PHOTO:© ComZeal - Fotolia.com
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