公平と公正。
前回の話で『公平』と『公正』という言葉が出てきたが、よくよく考えてみると、この公平と公正の言葉の定義もイマイチ曖昧だ。
公平とは、バランスの取れた状態。強き者と弱き者がいれば、弱き者を支えてバランスをとること。
公正とは、やった分だけが報われる状態。頑張ったら頑張った分だけ報われ、頑張らなかった者はそれ相応しか報われないこと。
こうやって文章にすると、日本人的感覚ではやはり公平であるべきだと思ってしまうが、頑張っているのに運やタイミングなど、本人の努力ではカバーしきれない別の要因のせいで弱き者の立場にいる者と、なるべくして弱き者の立場にいる者とでは、その取扱いをキチンとわけるべきであることを付け加えたい。
公平では有るべきだが、なるべくしてなった弱き者を、血の滲む努力をして強き者の立場になった者が支える筋合いが本当にあるのだろうか?
そこは薄っぺらい公平論で片付けず、キチンと論議すべきとこなのではないだろうか?
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