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2012/04/23

集団登校。

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今朝、また集団登校の列に車が突っ込む痛ましい事故が起こった。

こうした事故が起きるたびに、日本の多くの小学校で行われている 「集団登校」 というシステムが、実は危険なのではないかと疑ってしまう。

ちなみに、世界を見回してみると、この「集団登校」というシステムを採用している国は恐ろしく少ない。

ボクが昔住んでいたタイのバンコクでも、集団登校の姿は見たことがない。

お嬢さんお坊ちゃんが通う私立学校ではスクールバスを見かけるが、公立学校の場合は各自がめいめいに学校へ向かっていた。

ただ、子どもは一人きりで登校するわけではなく、たいていの場合保護者が付き添っている。

下校時は子どもだけで下校している場面を見かけることもたまにあるが、これもたいていの場合、迎えに来た保護者に連れられて帰宅する。

手をひかれながら歩く姿も見かけるが、一番多く見かける交通手段は庶民の足、バイク。

まあ、バイクの後ろに乗せるのが安全なのかと言う別の問題はあるが、少なくともバンコクでは、子どもを学校へ送迎するというのは、保護者としての義務になっているようだった。

ちなみに、これはバンコクという大都会だけの話なのかと疑い、ナコンサワン出身のウチの奥さんに田舎の登下校事情についても聞いてみたが基本的には同じで、ただ距離が長い場合は親は最寄りのバス停までの送迎で、路線バスに乗ったら学校前まではバスの車掌さん、バスを降りたら学校が責任を持ってくれるんだそうな。

なので、ウチの奥さんも「集団登校」にはとても不安なようで、幼稚園児のウチの子どもが小学校に入学したら、自分で送り迎えをしたいと本気で言っている…。

それはそれで、周囲との和を乱すようでイヤなのだが、確かに不安ではある。

ところでタイでは保護者が両親である必要はなく、祖父母や親戚で誰かしら一人くらいは時間的に余裕のある人がいるもんなので、その人が担うことが多い。

両親も仕事中にちょこっと抜け出して子どもを迎えに行ったりする場合もあり、その場合はそのあと子どもをオフィスに連れて来て、退出時刻まで子どもがオフィスの一角で宿題をやってたりする姿を見かけることもあるが、誰もそのことを咎めることはなく、当然のことと思ってくれるのだ。

まあ、これはタイという“イイ塩梅な文化”が根付いている国だからできることで、核家族化は進んでるし、子どもの具合が悪くても会社を休みづらい日本の社会では難しいのかもしれないが、だからと言って安易に「集団登校」が“ベストではないけどベターだ”とも思えないんだよなぁ~。

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