おばあさんが話してくれたこと。
ウチの奥さんの
おばあさんが亡くなった。
ボクの結婚直後はまだ元気で、あれこれ喋ってくれてたのだが、その後どんどん衰えてゆき、ついに先日亡くなってしまった。
で、葬儀に参列しながら、おばあさんが話してくれた内容を思い出していたのだが、そんな話の中にこんなのがあった。
ウチの奥さんの実家はタイのナコンサワン。
ナコンサワンには戦時中、タイの同盟国であった日本軍が駐屯していて、結構大きな基地だったそうな。
当時、小学生位だったおばあさん。
屋台で物売りをしていたひいおばあさん(まだ元気に存命中)のお手伝いをしているとたまに日本人将校が来るそうで、その将校さんたちがカッコ良くて、しかもおつりをチップでくれたりと、相当な紳士だったんだそうな。
他にも、基地内で夏祭りのような催し物があって楽しかったとか、基地から前線へ進軍する兵列を見送ったとか、戦時中の日本軍の話を幾つか聞かされた。
どうやら、少なくともウチの奥さんの家族にとって、当時のナコンサワンの日本軍は好印象なようだ。
前線じゃないし、賑わっている街なので日本兵にも心の余裕があったからなのかもしれないが、日本軍と現地の人たちとは概ねイイ関係が築かれていたようだ。
日本兵と聞くと全てが鬼畜のように思われがちだけど、僕らのじいちゃんやひいじいちゃん達全員がそんなだったとは到底思えない。
確かに一部にはそういった野蛮な人もいたんだろうし、前線では食糧難で略奪等があったのも事実なんだろうけど、それでなくても“誇りある軍人”として教育されてきた人たちが、そう易々と蛮行に出るとは思えないのだ。
ナコンサワンがたまたまなのかもしれないし、おばあさんやひいおばあさんのリップサービスが混ざっていて、事実より良く語っている面があるのかもしれないが、それは蛮行を証言する側にもあること。
ましてや、メディアがそのようなネタを欲しがっていたら、事実以上に脚色しちゃうサービス精神旺盛な人だっていたと思う。
今回、また一人、あの当時を知る生き証人がこの世を去ってしまった。
おばあさんのご冥福をお祈りします。
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