タイ検定で学んだこと。
8月ということで戦争絡みのネタをもう一つだけ・・・。
昨日、タイ検定という試験を受けてきた。
タイの歴史や文化についての知識を問われる試験で、テストの結果はどうだかわからないが、まあイイ勉強にはなった。
特に興味深かったのが、日本の明治維新から第二次大戦頃までのタイの歴史。
その頃、タイと日本は同じような歴史を辿っていたのだ。
西側のビルマがイギリス、東側のラオス、カンボジア、ベトナムがフランスの支配下になり、英仏に挟まれるカタチになったタイは、チュラローンコーン王のもとで近代化を図り、両国が無闇に手を出せない状態をつくりあげ、両国の緩衝地帯になるカタチで独立を保った。
一方、日本は北からロシア、南から米英が触手を伸ばし、各国がにらみ合った地域であり、日本は独立を保つために富国強兵策を急いだ。
その後、両国とも第一次大戦に連合国側で参戦して戦勝国となり、列強と肩を並べるまでに成長し、アジアではこの2国だけが植民地化を逃れることができたのだ。
第二次大戦でも、今度は両国はともに枢軸国側で参戦したのだが、ここでタイは上手く立ち回って敗戦国の烙印から逃れたのがなんとも匠だが、あの時代、植民地支配から逃れて自主独立を保つには、やっぱりこの方向性しかなかったことが証明される。
まあ、第二次大戦の日本はイケイケ過ぎて自滅した感も強く、一方のタイは自国の能力や周囲の状態をきっちり把握した上で、キチンと逃げ道もつくってあった辺りが一枚上手だったのだが・・・。
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