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営業周りで車を運転している時、ボクはFMを聞いているのだが、今日は生放送でちょっとした放送事故?に遭遇した。
とあるミュージシャンをゲストに迎えての放送で、DJが新しいアルバムの紹介と感想を言っていたのだが、DJの言い回しが悪かったため、DJ的には褒めたつもりがゲストの逆鱗に触れてしまい、生放送中にゲストが本気で怒ってしまったのだ。
これ、ひとつはDJの褒め方が、高等なテクニックにトライして大失敗したってこと。
DJの発言は、「今回のアルバムはメインだらけのフルコースって感じで『食べにくい』と感じたんだけど、実際に飲み込んでみたらすごく美味しかった。」という趣旨のもので、落としてから持ち上げる手法の褒め方をしたんだけど、これって上手くハマれば効果絶大なんだけど、相手や状況を選ばないと今回みたいなとんでもないことになるんだよね…。
今回のゲストは、先に出てきた『食べにくい』ってキーワードでカチンと来ちゃって、その後の言葉なんか聞いてなかったんだと思う。
もうひとつは、どんなに褒めるためにわざと貶したんだとは言え、ミュージシャンが丹精込めてつくった作品を『食べにくい』という表現で評価しちゃったってこと。
流石に『食べにくい』って表現されたら、特に芸術家系の人たちは許しがたい怒りを覚えるでしょ!?
これ、ボクも何度か過去にやってしまい、お客さんや友達を怒らせた経験があるから言えるのだが、失敗したときのダメージが大きいので、余程相手の懐に入ってからでない限り、
今は使わないようにしている。
ボクなんかのような言語能力の低いヤツが使うと、90%以上の確立で失敗するからやめておこう!
ちなみに、この放送を聴いた後に会ったお客さんとの会話は、いつも以上にドキドキしながらだったのは言うまでもありません。
で、その中でもイチバン多いケンカの原因が、『謝る』という行為について。
日本人なら、意図したものではなく偶発的だったとしても、相手に何かしらの不快感や不利益を与えてしまったら、まず「ごめんなさい」や「すいません」の言葉が自然と出てくるものなのだが、ウチの奥さんはホントになかなか謝らず、言い訳をするどころか、ヒドイ時などは逆にこっちを非難することさえあるのだ。
彼女にしてみたら、『謝る』ということは『無条件降伏』を意味するようで、意図してやったものでは無いんだから、『無条件降伏』をする必要はないという考え方なのだ。
まあ、それだけ英語の「I'm sorry」やタイ語の「ขอโทษ」は重みがあるのだろうが、やっぱり日本人のボク的には、「まず謝れや!!」となるわけだ。
最近、日本人もインターナショナル化されて謝らなくなってきたように感じるのだが、この“理由はともかく自分の非を認めて謝る”という文化は、日本人が遥か昔から受け継いできた貴重で素晴らしい文化なのだから、ウチの奥さんはともかく、せめて純然たる日本人なら受け継いで行ってほしいものである。
PHOTO:© chihana - Fotolia.com