亡国の理由。
コンプライアンスを徹底できない会社は、マスメディアに叩かれ、お客を逃し、場合によっては倒産や廃業にまで追い込まれてしまうが、これらの会社の経営者って、僕の知る限りでは大概イイ人との評価を得てる人たちなのだ。
「なんでこんなにイイ人の会社がこんなことをするのだろう?」と思うのだが、これってきっと、イイ人過ぎて是は是、非は非を徹底できなかったんじゃないかと思う。
韓非子の中に”亡国の理由”という章がある。
王さまが側近に「私の評判はどのようなものか?」と尋ねたので、側近は「王さまは慈悲深く恵み深い方だと聞いております」と答えました。
すると王さまは大いに喜び、「それなら、その効果はどういうことになるのか?」と尋ねると、側近は「王さまのご成果のゆきつくところは亡国でありましょう」と答えました。
王さまは驚いて「慈悲深く恵み深いのは立派な行為ではないか。それが亡国にゆきつくとはどういうことだ」と尋ねると、側近は「そもそも、慈悲深い人は同情心に厚く、恵み深い人は施しを好むものです。しかし、同情心に厚いと、過失がある者を罰せず、施しを好むと、功績がない者にも賞をあたえます。過失があっても罰せられず、功績がなくても賞を受けられるとなれば、やがて国が滅びるのは当然でありましょう」 と。
イイ人がイイ経営者になれるわけではないのである。
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