トップダウンとボトムアップ。
トップダウンとボトムアップと聞くと、組織運営や情報の伝達経路に関する言葉だと思われがちだが、実はシステムや体系を設計する場合の考え方としても使われる。
トップダウン設計とは、最初にシステム全体を考えその時点では個々の詳細には立ち入らず、個々は後々つくりあげてゆく方法。
ボトムアップ設計は最初に個々を細部まで考え、それらを組み合わせて最終的にシステム全体を構成する方法を言う。
で、最近ふと感じたのは、組織をトップダウン式に運営している人はボトムアップ設計の傾向があり、組織運営がボトムアップ式の人はトップダウン式のシステム設計を好むということだ。
これ、組織がトップダウン傾向の人は、基本的に気が短いのだ。
だから、上から指示命令をすれば、自分の目線だけで捉えればとりあえず組織はすぐに動くし、逆にシステムは個々から入った方が、動きを体感するだけなら手っ取り早い。
なので、急を要するときや、期日までになんとか間に合わすような場合には、この考え方の人のほうがイイ結果を出すだろう。
一方、組織がボトムアップ傾向の人はのん気で、組織が動き出すまで時間がかかりがちなボトムアップ式運営でも気長に待てるし、逆にシステム設計もある程度時間をかけて全体像を作り上げてから動き出すことが出来るのだ。
なので、中長期的なモノゴトはこのような考え方の人に任せた方がイイ結果を出すのである。
どっちがイイとは言い切れず、一長一短があるし、時と場合によって使い分けるのがベストなのだが、なかなか両方をうまく使い分けるのは難しいので、自分がどっちの傾向なのかを把握し、自分と反対のタイプを側近に置き、案件毎にどちらが適切かをキチンと考えながら取り組んでゆけば磐石だろう。
ただ、自分と反対のタイプを側近に置く度量があれば、そもそもこの2つを使い分けることなど朝めし前なのかもしれないが・・・。
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