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ボクが信望する日本経営教育研究所の石原明先生の言葉に、『仕事は親切』と言うものがある。
これ、会社の売り上げとは、その会社がお客様に提供した仕事やサービスに対する、感謝の気持ちの総和なのだという考え方を表した言葉で、仕事を金儲けと考えず、お客様に対する親切だと思って仕事をしていれば、自ずと売り上げは上がってくるのだという考えである。
ペテン師のような仕事も世の中にはあるが、工場を建ててどっしりと地に足をつけて仕事をして行かねばならないウチのような会社では、この精神を崩してしまったらもうアウトなんだと思う。
でも、ついつい目先の仕事に捕らわれちゃったり、狡い考えが頭をよぎってしまうことがあり、ちゃんと実践していますと言い切れないのがタマにキズなのだが・・・。
以前にも書いたが、人材育成でボクが基本としているのは、山本五十六メソッドだ。
「やって見せ、言って聞かせて、させてみせ、褒めてやらねば、人は動かじ」の名言に代表される彼のメソッドは秀逸で、軍隊や戦時中だったと言う背景を抜きにして、組織運営という観点で見てみると、彼はホントに有能なマネージャーだったんだとわかる。
で、彼の言葉にこんなのがあった。
実年者は、今どきの若い者などということを絶対に言うな。
なぜなら、われわれ実年者が若かった時に同じことを言われたはずだ。
今どきの若者は全くしょうがない、年長者に対して礼儀を知らぬ、道で会っても挨拶もしない、いったい日本はどうなるのだ、などと言われたものだ。
その若者が、こうして年を取ったまでだ。
だから、実年者は若者が何をしたか、などと言うな。
何ができるか、とその可能性を発見してやってくれ。
僕から見たらひいおじいちゃん位の世代の人になのに、やっぱり若い時には今と同じように「今どきの若いヤツらは・・・」って言われてたと言うのも面白いが、それより若者の可能性を発見してくれという言葉にはジ~ン( ;∀;)である。
新卒採用とかでいろいろ動いていると、ボクもついつい「今どきの若いヤツらは・・・」と思ってしまうことがあるのだが、若い人たちが持つ無限の可能性に目を向けないとダメだよね。
若い人の可能性を開花させるのも摘むのも大人次第。
若者の芽が開く環境を提供できる大人になりたいものだ。
昨日、人ごみを歩いてたら、中年のオジサンとぶつかってしまった。
こういう場合、ボクはたとえボクに全く非が無くても、「すいません!!」とか、「あっ、ごめんなさい!」って言葉が出てしまうのだが、このオジサン、「チッ(-∀ー#)」って舌を鳴らしながら睨みつけて、いかにも文句を言いたげな視線をコッチに向けながら歩いて行きやがったのだ。
しかも今回、携帯メールか何かをやりながら歩いていたのはオジサンの方で、ボクは避けきれなかった以外、全く悪くないのに・・・。
欧米的考えでは、謝ったら自分の非を認めたことになるので絶対謝ってはいけないって考えがあるようだけど、ここは日本なんだから、「ごめんなさい」って言葉は人間関係の潤滑油のようなもので、使えば使うほど、逆にみんなハッピーになれると思うのだが・・・。
それに、ヘタなイイワケをしたり逆ギレしちゃうヤツより、「ゴメンm(__)m!」ってキチンと謝ることのできる人の方がカッコイイと思うんだよなぁ~。