弱点。
人間、何かひとつやふたつの弱点はあるものだが、そこそこ強い人ってのはなかなか自分の弱さを認められず、結果として無駄な努力や無駄な作業をしてしまい、しかもやっぱりイイ結果があがらないってことが多い。
例えば、体力に自信がある人って、風邪なのに無理してこじらせちゃったり、重いものを無理に持って腰を痛めちゃったりするのだが、ハナから体力に自信が無い人だったら、無理をせず早めに帰るとか、ひきはじめに薬を飲んでおくとかしてこじらせないようにするだろうし、重いものだって誰かに手伝ってもらうとか、何か道具を使うとかして、体に無理な負担がかからないよう未然に防ぐ努力をするはずだ。
なので、いろんな人や道具の力を借りることができる人のほうが、何でも1人でやろうとする人より、イイ結果を出しやすいということがわかるだろう。
これ、会社も同じで、何でも自前でやろうとすると、結果として余計な手間や時間がかかってしまったり、要求通りの性能や結果が満たされなかったりしてしまいかねないのだ。
確かに、経理帳簿の“外注費”の欄にはそれなりの額が計上されてしまうが、人件費や販管費の欄もちゃんと見た上で判断しないと、実際にはもっと余計な金が出てしまっている場合もある。
自分より上手い・はやい・安いところは、バンバン使ったほうがお得なのである。
すごい人やすごい会社ってのは、自分の弱点をちゃんと認めたうえで、その弱点を補う策をちゃんと講じているからこそ、すごいのである。
コメント