責任者。
外国語を勉強していると、その言葉の本当の意味を理解しやすい。
もちろん日本語でもそれぞれの言葉は意味を持って出来上がっており、良く考えればなるほどと思えるのだが、如何せん普段何気なく使っているだけに、意外と理解しないまま使っていることって多いはずなのだ。
例えば『責任者』という言葉。
タイ語で、責任者という単語は『ผู้รับผิดชอบ(プゥーラップピットチョープ)』と呼ぶ。
この言葉を単語毎に訳すと、プゥー=~な者、ラップ=受ける、ピット=悪いこと、チョープ=良いこと、となる。
これを並べ替えると、『良いことも悪いことも全てをまとめて引き受ける者』ということになる。
言われてみればその通りで、責任者とは良いことに関する評価も、悪いことに対する責任も、全てを言い訳せず受けなくてはならない。
そう考えて改めて責任者という言葉を噛み砕いてみると、『責められ任せられる者』なのだということがわかる。
う~ん、ちょっと日本語のほうが気が重くなりそうではあるが、やっぱり任されたことに対する責めは言い訳せずに受けなくてはならないことが、文字から伝わってくる。
責任者らしくない責任者も多いが、そんな人にはこの言葉の意味を良~く理解してほしいものだ・・・。
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